はじめに
皆さん、今の仕事にやりがいを感じていますか?
この問いに「はい」と即答できる人はどれくらいいるでしょうか。
・年下の上司からのイヤミは辛いけど、我慢している
・「窓際族」だけど、年齢的にも再就職は厳しい
・家のローンがあるから仕事は辞められない
20代や30代の頃は、キャリアアップや出世をモチベーションとして、仕事で多少納得がいかないことがあっても、頑張れたのではないでしょうか。
しかし、40代を過ぎた頃から、見える景色が変わってきます。
同期の全員が同じタイミングで出世出来るわけではありません。
また、全員分の役職の椅子が用意されているわけではありません。
同期どころか、後輩に先を越され、出世の見込みが絶たれたことを間接的に告げられることも、
経営陣の意向によって、組織の再編やリストラなど、ある時突然自分の目の前の景色が変わることも、あり得ます。
私は、安定を求めて地方公務員になりました。
2年目からは仕事に納得をいかないことが多くなりました。
3年目に異動した部署ではモチベーションが上がらない単純労働をひたすら耐える日々に突入しました。
そして、自己肯定感が低い状態で、同じ部署で6年間耐え続けました。
その結果、心身に異変を感じるようになったのです。
この記事では、やりがいを感じない仕事を、安定した給料という「麻薬」によって感覚が麻痺した結果とその対策方法をお伝えします。
この記事を読めば、給料という「麻薬」のリスクとその対策が分かり、自分の身を守る行動を取ることができるようになります。
嫌な仕事を毎日続ける=脳のアクセルとブレーキを同時にかけ続ける
嫌だと感じると、脳はコルチゾールというストレスホルモンを出します。
そして、それにより、やる気や集中力を司る前頭葉の活動が鈍化してきます。
その状態が続くと、嫌だとも感じなくなり、無気力になってくるのです。
そして、考える能力が鈍ってきます。
ケアレスミスが多くなり、周囲から注意や批判をされてさらに自己嫌悪になり、悪循環になります。
しかし、仕事は辞めるわけにはいかないので、なんとか空元気を出して毎朝職場にはいきます。
周囲に合わせて、やる気のあるフリをし、与えられた仕事をなんとかこなそうと一生懸命頭を使います。
でも、思うように成果が出ないのです。
ミスを上司や同僚に指摘されたり、先日担当した業務の記憶が出てこなかったり、新しい業務に取り組む気力が出なかったり。
メンタルヘルスチェック
・同じことで何度も失敗する
・人の話が理解できなくなる
・憂鬱になる
・質問に対して適切な回答ができなくなる
そして、仕事以外の時間でも、仕事上の失敗を思い出してクヨクヨしたり、嫌な同僚の顔が頭から離れなくなります。
樺沢紫苑先生のYoutubeを見て、それは「脳疲労」だと知りました。
私の脳は、長年のストレスで疲労し自己肯定感が下がり、自分では何も決断できない状況になってしまっていたのです。
脳の疲労を回復する方法
睡眠、運動、朝散歩を実行しました。
まず、今までより20分早起きして朝散歩をしました。朝日を浴びで颯爽と歩きます。
近所の神社までいきます。
朝日を浴びることで、セロトニンという幸福ホルモン出ることで、前向きな気持ちになります。
私は、半信半疑で朝散歩をした初日から、気持ち的な効果がありました。
まるで、数年間押し入れに入れっぱなしの布団を外ぼしして、太陽の光を浴びたフカフカになったような、そんな気分になりました。
次に、運動です。スポーツジムに入り、一通り体験しました。
その中で自分に合っていたのはプールでした。ウォーキングしたり、泳いだり。
質の良い睡眠のために、寝る前2時間前には食事を済ませ、ゆっくりお風呂に入ります。
スマホなどのデジタルデバイスは触らず、読書や瞑想などリラックスした時間を過ごします。
また、スマホアプリで睡眠スコアをチェックする方法も有効です。
熟睡の度合いを数字で示してもらうことで、睡眠環境をより良くしようというモチベーションにつながります。
そして、スマホでSNSやニュースサイトをだらだら見る習慣を改め、瞑想したり、ノートに自分の気持ちを綴るようにしました。
自分を守るために逃げることも必要
私は、休職を選択しました。これ以上は無理だと判断したからです。
公務員は診断書を提出することで、3ヶ月の療養休暇が取得できます。
そのあとも2年間は休職することができます。
その間にしっかり自分を見つめて、今後の準備をすることができるのです。
まとめ
脳疲労を感じたら、一旦惰性で動いている「働くループ」を止めましょう。
脳疲労は、自分では、気づかないことが多いものです。
若年生認知症かな?更年期かな?
そう思いながら、症状を放置すると、うつ病などの深刻な状態になる可能性もあります。
そうなる前に、一度環境をリセットして家族と相談して再出発をしましょう。
支出管理を見直すことで、本当に必要な収入を把握し、収入に応じた働き方を選択することもできます。
職場はたくさんありますが、自分は一人しかいないのです。
自分が倒れても会社は面倒みてはくれません。
まずは、自分の会社の休暇制度、福利厚生を確認して、休んでみましょう。